第28号 人間力

第28号 人間力


人間力

ウィキペディアによると、

“社会を構成し運営するとともに、
自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力”
とあります


この人間力を高めていくためにはどうしたらよいか

稲盛和夫さんの名著

“生き方”

からお知恵を拝借(以下抜粋)させていただきます


(ここから)

・人間が生きている意味、人生の目的は心を高めること、魂を磨くこと

・生きている間は欲に迷い、惑うのが、人間という生き物の性
 ほうっておけば、私たちは際限なく財産や地位や名誉を欲しがり、
 快楽に溺れかねない存在

・「この世へ何をしにきたのか」と問われたら、
 生まれたときより少しでもましな人間になる、
 わずかなりとも美しく崇高な魂をもって死んでいくためだと答えます

・生きていくことは苦しいことのほうが多いもの
 労苦とは、おのれの人間性を鍛えるための絶好のチャンス

・現世とは心を高めるために与えられた期間であり、魂を磨くための修養の場
 人間の生きる意味や人生の価値は心を高め、魂を錬磨することにある

・気高くもなれば卑しくもなるの
 世間には高い能力をもちながら 、心が伴わないために道を誤る人が少なくありません
 経営の世界にあっても 、自分さえ儲かればいいという自己中心の考えから、
 不祥事を起こす人がいます
 いずれも経営の才に富んだ人たちの行為で、なぜと首をひねりたくもなりますが、
 古来 「才子 、才に倒れる 」といわれるとおり、
 才覚にあふれた人はついそれを過信して、あらぬ方向へと進みがちなもの
 そういう人は 、たとえその才を活かし一度は成功しても、
 才覚だけに頼ることで失敗への道を歩むことになります
 才覚が人並みはずれたものであればあるほど、
 それを正しい方向に導く羅針盤が必要となります
 その指針となるものが、理念や思想であり、また哲学なのです
 そういった哲学が不足し、人格が未熟であれば、いくら才に恵まれていても
 「才あって徳なし 」
 せっかくの高い能力を正しい方向に活かしていくことができず、
 道を誤ってしまいます
 これは企業リ ーダ ーに限ったことでなく、私たちの人生にも共通していえること
 この人格というものは 「性格+哲学 」という式で表せると私は考えています
 人間が生まれながらにもっている性格と、
 その後の人生を歩む過程で学び身につけていく哲学の両方から、
 人格というものは成り立っている
 つまり 、性格という先天性のものに
 哲学という後天性のものをつけ加えていくことにより 、
 私たちの人格 ― ―心魂の品格 ― ―は陶冶されていくわけです
 したがって 、どのような哲学に基づいて人生を歩んでいくかによって、
 その人の人格が決まってくる
 哲学という根っこをしっかりと張らなければ 、
 人格という木の幹を太く 、まっすぐに成長させることはできないのです
 では、どのような哲学が必要なのかといえば 、
 それは 「人間として正しいかどうか 」ということ
 嘘をついてはいけない 、人に迷惑をかけてはいけない 、
 正直であれ 、欲張ってはならない 、自分のことばかりを考えてはならないなど 、
 だれもが子どものころ 、親や先生から教わった
 ― ―そして大人になるにつれて忘れてしまう ― ―単純な規範を、
 そのまま経営の指針に据え 、守るべき判断基準としたのです
 一般に広く浸透しているモラルや道徳に反することをして 、
 うまくいくことなど一つもあるはずがないという、
 これまた単純な確信があったからです

・労働には、欲望に打ち勝ち、心を磨き、人間性を作っていくという効果がある

・日々の仕事を精魂込めて一生懸命に行なっていくことがもっとも大切で、
 それこそが、魂を磨き、心を高めるための尊い「修行」となる

・一つのことに打ち込んできた人、一所懸命に働き続けてきた人というのは、
 その日々の精進を通じて、おのずと魂が磨かれていき、
 厚みある人格を形成していくもの

・一日一日を「ど真剣」に生きなくてはならない

・労働とは、経済的価値を生み出すのみならず、
 まさに人間としての価値をも高めてくれるものである

・「考え方」を変えれば人生は180度変わる

 人生をよりよく生き、幸福という果実を得る、一つの方程式
 人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

 人生や仕事の成果は、
 これら三つの要素の“掛け算”によって得られるものであり、けっして“足し算”ではない

 能力 = 才能、知能(先天的な資質)
 熱意 = 事をなそうとする情熱や努力する心のこと(後天的な要素)
 考え方 = 三つの要素のなかではもっとも大事なもの
 *この考え方次第で人生は決まってしまうといっても過言ではない
 心のあり方や生きる姿勢、哲学、理念や思想を含む
 この考え方が大事なのは、これにはマイナスポイントがあるから
 0点までだけではなく、その下のマイナス点もある
 プラス100点からマイナス100点までと点数の差が広い

・能力と熱意に恵まれながらも考え方の方向が間違っていると、
 それだけでネガティブな成果を招いてしまう
 考え方がマイナスなら掛け算をすればマイナスにしかならない

・思ったことが原因となり、その結果が現実となって現れてくる
 だから考える内容が大切で、その想念に悪いものを混ぜてはいけない
 
・人生は心に描いたとおりになる、
 強く思ったことが現象となって現れてくる

・よい思いを描く人にはよい人生が開けてくる
 悪い思いをもっていれば人生はうまく行かなくなる
 そのような法則がこの宇宙には働いている

・まずは、純粋できれいな心をもつことが、
 人間としての生き方を考えるうえで大前提となります

・すべてに対して「よかれかし」という利他の心、愛の心をもち、努力を重ねていけば、
 宇宙の流れに乗って、すばらしい人生を送ることができる
 それに対して、人を恨んだり憎んだり、
 自分だけが得をしようと言った私利私欲の心をもつと、人生はどんどん悪くなっていく

・人一倍厳しい生き方をおのれに課し、絶えず自分を律することが不可欠
 一生懸命、誠実、まじめ、正直、
 そうしたシンプルで平易な道徳律や倫理観をしっかりと守ること、
 それを自分の哲学や生き方の根っこに据えて不動のものにすること

・人間として正しい生き方を志し、ひたすら貫きつづける
 それこそが、私たち一人ひとりの人生を成功と栄光に導き、
 また人類に平和と幸福をもたらす王道

(ここまで)


プロローグ章だけで
気づき箇所がこれだけありました〜


読んでみればなるほど、
と理解できても、
“わかる” と “できる”
の間には大きな断絶があり、
一朝一夕に身につくものではありません


無意識的無能
 ↓
意識的無能
 ↓
意識的有能
 ↓
無意識的有能

のサイクルを回し
人間力の向上を目指す


【本日の教訓】
人格 = 性格(先天性) + 哲学(後天性)
人生・仕事の結果 = 考え方(後天性) × 熱意(後天性) × 能力(先天性)

人格、人生・仕事の結果は、方程式によって決まる

先天的要素(性格、能力)は自分で変えることは難しいが、
後天的要素(哲学、熱意、考え方)は自分次第でプラスすることも修正も可能

この方程式を頭に入れ、
人生に大きな影響を与える後天的要素(→人間力)を高めていく


【2月9日までの改善活動】
1日15分捨てる(減らす) *PCのデスクトップ
昨日までの対戦成績(10日目) 4勝6敗 1連勝中
(2019.2.10)