第152号 すさまじく思う

第152号 すさまじく思う


『生き方』(稲盛 和夫 著) より

寝ても覚めても強烈に思いつづけることが大切思わんとあきまへんなあ
――この松下さんのつぶやきは私に、「まず思うこと」の大切さを伝えていたのです

ダムをつくる方法は人それぞれだから、こうしろと一律に教えられるものではない
しかし、まずダムをつくりたいと思わなくてはならない
その思いがすべての始まりなのだ
松下さんはそういいたかったにちがいありません
つまり、心が呼ばなければ、やり方も見えてこないし、成功も近づいてこない
だからまず強くしっかりと願望することが重要である
そうすればその思いが起点となって、最後にはかならず成就する
だれの人生もその人が心に描いたとおりのものである
思いはいわば種であり、人生という庭に根を張り、幹を伸ばし、花を咲かせ、実をつけるための、もっとも最初の、そしてもっとも重要な要因なのである

折にふれて見え隠れしながら私たちの人生を貫くこの真理を、
私はそのときの松下さんのためらいがちなつぶやきから感じとり、
また、その後の実人生から真実の経験則として学び、体得していったのです

ただし願望を成就につなげるためには、並みに思ったのではダメです

「すさまじく思う」ことが大切

漠然と「そうできればいいな」と思う生半可なレベルではなく、強烈な願望として、寝ても覚めても四六時中そのことを思いつづけ、考え抜く

頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、
切れば血の代わりに「思い」が流れる
それほどまでひたむきに、強く一筋に思うこと
そのことが、物事を成就させる原動力となるのです
同じような能力をもち、同じ程度の努力をして、
一方は成功するが、一方は失敗に終わる

この違いはどこからくるのか
人はその原因としてすぐに運やツキを持ち出したがりますが、
要するに願望の大きさ、高さ、深さ、熱さの差からきているのです

 

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感謝
笑顔
挑戦

微差の積み重ねが絶対差になる
人生一度きり

日々精進!

(2019.6.15)