誤りを指摘しない

第9号 誤りを指摘しない


コミュニケーションにおいて、
人(立場)によって態度を変えないよう心がけている


しかし、コミュニケーションにおいて
人や内容によっては接し方、やり方を変えた方がいいケースもある


例えば、考え方や解釈に(間)違いがあった場合、
他者からの意見を素直に聞き入れることができるタイプと
そうでないタイプの人がいる

前者には、意見の相違があった場合、納得いくよう話しをすればそれで解決するが
後者の場合、そうはいかないことが度々生じる

その理由は、たいていの人は偏見を持ち、
先入観、嫉妬心、猜疑心、恐怖心、ねたみ、自負心などにむしばまれているから
また高いプライドが邪魔する場合もある

 

ここでまたコミュニケーションのバイブルである

・人を動かす(デール・カーネギー

の言葉を借りてみる


PART 3 人を説得する十二原則
2 誤りを指摘しない

以下、本文より抜粋

(ここから)

相手の間違いを指摘すること、
それは相手を罵倒することと何ら変わりはない、
相手は、自分の知能、判断、誇り、自尊心に平手打ちを食らわされているのだ
当然、打ち返してくる
考えを変えようなどと思うわけがない
傷つけられたのは、論理ではなく、感情なのだから


まさに挑戦である
相手に反抗心を起こさせ、戦闘準備をさせるようなものだ


他人の考えを変えさせることは、
もっとも恵まれた条件のもとでさえ、大変な仕事だ
何を好んで条件を悪化させるのだ
自ら手足を縛るようなものではないか


人を説得したければ、相手に気づかれないようにやることだ


「教えないふりをして相手に教え、相手が知らないことは、忘れているのだと言ってやる」
 アレクサンダー・ポープ

「人に物を教えることはできない 自ら気づく手助けができるだけだ」
 ガリレオ

「できれば、人より賢くなりなさい しかし、それを、人に知らせてはいけない」
 チェスターフィールド

「私の知っていることは一つだけだ 自分が何も知っていないということ」
 ソクラテス

「人を納得させるには、外向的であれ」
 アクトイ
*相手が誰であろうと、口論してはいけない
 相手の間違いを指摘して怒らすようなことはせず、いささか外向的手法を用いよ


(ここまで)


自分の考え、主張を押し通し、
物事白黒はっきりさせることで弊害が生じることを知る

相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない

 

コミュニケーションは姿勢であり、技術である

知らない
 ↓
知る
 ↓
やってみる
 ↓
できるようになる
 ↓
無意識にできるようになる(免許皆伝)

を目指し、


自身のコミュニケーション力を磨き上げていく
(2019.1.22)